みなさんこんにちは、橘徹です。
先日、私たちが所属している フランチャイズ「カーリンク」 にて、当社が 優秀活動事例店舗 として表彰していただきました。
その後さまざまな質問をいただき、それに対して回答している中で改めて気づいたこと、感じたことを今日は書きたいと思います。
いただいた質問は大別すると実務的な質問と、想いに関する質問の2つでした。
〇やり方・実務に関する質問
例:業績をどうやって伸ばしたのか?単価アップや生産性向上の方法は?
〇私自身のストーリーに関する質問
例:どうやって苦難を乗り越えたのか?リーダーとして大事にしてきたことは?
前者では、たとえば…
・保険会社への請求方法を変えて単価をアップ
・工賃のレバレッジを見直して改善
・パック商品を開発してLTVを長く
・社内キャンペーンを仕掛け、狙った商品を拡販
・Web予約システムを導入して生産性を向上
こうした取り組みを具体的に紹介しました。
でも、もっと共感があったのは後者。「どう乗り越えてきたか」 という部分でした。
会社を引き継いだ当初の苦労
正直、最初は本当に大変でした。
社長がいないと伝票すら打てず、お客様に金額を伝えられない。
原価管理がなく、決算を終えてみないと利益が出たかどうかも分からない。
ミーティング文化がなく、社員との合意形成もできない。
完全に 社長頼み の「文鎮型組織」。
そんな中で、何の実績もない私が「変えよう」としても、古参社員からすれば
「なんやこいつは」
「今のままが居心地いいのに、変えられたら困る」
という抵抗も当然ありました。
受け入れられない、浸透しない。そこが一番苦しかったです。
それでも私は諦めませんでした。
「もっといい会社を作りたい」
「お客様に喜ばれ、社員に幸せになってもらいたい」
その思いだけで、毎日、朝から晩まで戦い続けました。
そして気持ちが変わった瞬間がありました。
「自分のために会社を発展させたい」から、
「みんなを幸せにしたい。共に良くなっていきたい」
に変わったとき、少しずつ理解者や協力者が現れました。
共感してくれる仲間が増え、組織が前に進み始めたのです。
共感を生むのは「率先垂範」
共感を得られた背景には、やはり 率先垂範 がありました。
社長自ら車屋保険を売り、売上を作る
社員が働きやすい体制を整える
社員にお願いされたことにはすぐ応える、約束したことは必ず守る
こういう小さな積み重ねが、信頼につながったんだと思います。
そして土台にあるのは、やはり 経営理念。
「誰のために、何のために、なぜ橘モータースが存在するのか。」
車は常陸太田という地域にとって、生活に欠かせないインフラです。
車の販売やメンテナンスを通して安心・安全を提供することは、お客様の生活や地域社会を豊かにします。
そして全社員を物心両面で幸せにすること。
人の役に立てた、成長できた精神的報酬を提供したい、
そして経済的にも豊かになって欲しい
そんな想いを私自身がしっかりと大切に握りしめていました。
そのような使命感があるからこそ、どんなに苦しくてもやり抜けたんだと思います。
中小企業だからこそ、できること
日本の会社の多くは中小企業ですが、地方で事業を引き継ぐことは、決して簡単なことではありません。
でも今も残っているということは、それだけ地域に必要とされてきた証。
大手では進出しないような地域だが、我々のサービスを確実に必要としている人がいる。
大手では画一的なサービスを提供するが、我々は一人一人のお客様と向き合い、痒い所に手が届くようなサービスを提供しよう。
そういった中小企業だからこそできることを誇りに、全力で地域の未来を作っていく。それが中小企業の使命だと思っています。
私はこれからも、社員とともに成長し、お客様に喜ばれ、地域に貢献できる会社をつくっていきます。
そして同じように地方で頑張る後継者たちの 希望の星 になれるよう、挑戦を続けていきます。